店舗概要
鳥取市浜村温泉街に中古車ディーラーを営んでいた吉田店主が中古車出張査定の拠点として、元喫茶店で会った物件に2002年ホット・エアー・コーポレーションを開業した。小さな頃から食べ歩きが好きで各地の食に親しんできた店主が独学で研究し作り上げたラーメンを、当時は中古車の成約特典や地場の方たちへのプレゼントとして提供していた。
その後、2012年頃から本格的にラーメン屋として営業を開始した。
苦労したこと
2018年10月、世界的に有名な美食ガイドに掲載された事はあまりにも有名な話である。
しかしそこに至るまでは苦労と苦悩の連続であった。
その評価を得た当年ですら掲載されるまでの半年間はぎりぎりの売上が続き、閉店さえも考えなくてはならない状況だったという。
それでも食材にこだわり常に上質なスープをとり続けていた。
このギャンブルともいえるラーメンへのこだわり。
この賭けに見事に勝った要因は、その実力によるものであることは間違いないだろう。
こだわり
素材のポテンシャルを最大限に活かし、そしてその味を十二分に引き出す仕事をする。
何かが突出する訳ではなく、完璧なバランスを生み出すようにスープの配合を設計するという。様々な素材を掛け合わせ配合することで、スープの温度帯により変化する風味までも計算し尽くされた、玄人に向けたラーメンと言えるだろう。
スープや鶏油などは都度g単位で計量され、時間とタイミングと温度で管理されるラーメンの調理は、まさに「味の設計」そのものであると感じる。
商品特徴
上質な鶏をベースとして多種の素材を使用し、その素材ごとに必要なこだわりの下処理を入れる。そうする事で様々な素材の旨味や風味が完全に調和し、極めて厚い層の旨味を実現しているスープはまさに「掛け算」の極みと言える。だが、素材同士の高次元な調和に無駄な味の添加は必要なく、加えるのは塩と鶏油のみという「引き算」の顔も併せ持つ。
この「極み塩」に合わせる麺は京都の老舗 麺屋棣鄂製の粗挽き全粒粉入り中細ストレート特注麺#18。エッジがピンと立ち極めてしなやかなこの特注麺までもが完全に設計されたバランスとなっており、麺を啜りスープを口に運ぶたびにふくよかな旨味と風味で口中が満たされる至極の清湯塩ラーメンである。