店舗概要
2008年2月1日、札幌市白石区菊水に創業。その後、2012年7月7日、清田区の幹線道路沿いに真栄店を開業した。
生まれも育ちも北海道である沖津店主が地元札幌で“ラーメン界の横綱”を目指し、その志を表現して店名を『綱取物語』とした。
デフォルト味噌ラーメンを軸とした多種多様な味噌バリエーションに加え限定で創作麺も提供するなど、相撲の決まり手のように数多くの技を繰り出す札幌の人気店である。
苦労したこと
元々洋食のコックとして腕を振るっていた沖津店主がラーメン店で独立となったきっかけは、コック時代の先輩が開いたラーメン店の手伝いをしていた経験からであった。
ラーメン作りに魅了され、その道を歩み続けてきた店主であったが、やはり新型コロナウィルス感染拡大の影響は大きかったと話す。当時、京都にも店を構えていたものの閉店を余儀なくされ、札幌でもその影響は甚大なものであった。そんな中でも一杯一杯に愛情を込め丁寧に作り続けるという変わらない想いに、一見寡黙な沖津店主の職人らしいラーメンへの熱い情熱を感じとれる。
こだわり
ベースとなる味噌は熟成させずに高い鮮度で使用する。そのために季節に応じて徹底した温度管理を施し、すっきりとした味噌の風味を演出する。
そこに中国花椒のペーストをベースとして粉末花椒や唐辛子を配合し、多くの客層に食べやすく、且つしっかり痺れてしっかり辛い味噌ラーメンを作り上げる。
札幌味噌の特徴でもあるラードは自家精製。豚の臭みは消しながら、その香りのみを活かすように丁寧に火入れをする。 ラーメンを構成する要所に細かく丁寧な仕事が光る一杯となっている。
商品特徴
まず飛び込んでくるのはその香ばしさである。味噌のふくよかな香りと、清涼感ある花椒の香味と唐辛子の香り。そしてスープにドカッと配されたフレッシュニンニク。その香りの中心にいるのが、タレを付けながら都度丁寧に炙って仕上げる肉厚炙りチャーシューの香ばしさである。
このチャーシューの香りは主役級と言って過言ではないが、この様々な香りの波を纏め上げ統制するのが深い旨味を有する清湯ベースの味噌スープ。コク深くすっきりとした味噌の旨味が口中に広がり、幾重にも重なる香りの層をスーッと喉の奥へ運んで行ってくれる印象だ。その旨味に富んだスープと様々な香味をしっかりと持ち上げ口に運んでくれるのは、札幌の老舗製麺所『森住製麺』の中太縮れ麺。プリプリとした麺質でコシがあり、縮れが存分にスープと絡む仕様となっている。
札幌味噌ラーメンらしさに独創性あふれる香りのwave。沖津店主のこだわりが詰まった一杯を是非ご堪能頂きたい。