店舗概要
2017年7月21日創業。
東京の銘店『麺屋一燈』で4年ほどの修行を経た福原店主が地元大阪今里に凱旋出店し、翌2018年より5年連続で食べログ百名店を受賞するほどの鶏清湯の銘店である。
自分を育ててもらった地元に得意とする料理=らーめんで貢献したい、という熱い想いを胸に、師匠である麺屋一燈坂本氏より独立の際に頂いた『巧詐は拙誠に如かず(巧みにいつわりごまかすのは、つたなくても誠意があるのには及ばない の意)』という言葉を常に心にとめ、日々最高のらーめん作りと向き合っている。
苦労したこと
麺屋一燈出身という事もあり、濃厚な豚骨系が好みだった福原店主が衝撃を受けたのが、当時同店で限定で提供していた塩らーめんだった。
その清湯の美味しさに感銘を受けた福原店主が、その味で独立出店を決意して大阪に戻ったわけだが、いざ清湯スープをとるとなった時、関東と関西の水の質があまりに違うという事実に直面したという。同じ食材を使用し同じように火入れをしても水質で全く違うスープになってしまう。そこからスープとタレの修整に心血を注ぎ、オープンは1か月延期になってしまうほど時間を要したという。
こだわり
地元大阪に貢献したい、元気にしたいという想いから、近畿圏内の食材を使用し地産地消にも取り組む。ただし、その食材へのこだわりは細部にまで及び、あくまでも自分の思い描くらーめんに最適な素材を選んでいる。
スープに使用するのは奈良県産大和肉鶏のみ。生産者と直接取引をすることでコストを抑え、その分大量に投入できることで分厚い旨味の層を形成する清湯スープの仕込みが可能となる。
合わせる自家製麺は奈良県産小麦ふくはるかを主に使用。しなやかな質感と風味がスープにベストマッチするものの、やや弱い食感である点を数種の近畿産小麦で補っているという。
スープと麺に使用する食材のテロワールにまでこだわり抜かれたらーめんは唯一無二の親和性を生み、他に類を見ないほどの一体感を一杯のらーめんに表現している。
商品特徴
まずスープを一口ふくむと圧倒的な鶏の存在感とその香りが口中をうめつくす。
大量に使用される大和肉鶏の躍動する旨味と芳醇な脂の風味が広がり、そして4種の醤油からなるカエシが角の立たない塩度でこの旨味と風味を強調し個性を演出している。この極上清湯スープを余すことなく引き上げる麺は自家製中細ストレート麺切刃#16。やや扁平に切り出された麺は極めてしなやかな麺肌をもち、しっかりと茹でる事で小麦本来の甘味を存分に引き出している。
是非ご自宅で調理する際にも鶏油を先に鉢に入れ、そこにスープを注ぐことで鶏油の芳醇な香りを最大限に広げたスープにしっかりと茹で上げた麺をあわせ、そのふくよかな風味を存分に味わっていただきたい。