店舗概要
2014年1月16日、大阪府吹田に「えびす丸」として創業した。吹田の店舗は狭く仕込みが効率よくいかなかったこともあり、2016年6月に西中島に移転した。そこで様々な新しいラーメン作りへチャレンジしたことで自身のラーメンの幅が広がったという。
その後、子供が産まれた事もありより環境の良い場所を拠点としたいと考え、2019年5月18日、現在の兵庫県宝塚市仁川に“宝麺”というショルダーを付け、『宝麺 えびす丸』として再オープンした。様々な人たちの知恵や勧めを取り入れてこの地に決めたというが、宝塚という地名と“ラーメンはその美味しさを追い求める宝探しのような食べ物だ”、という瀬戸店主の想いから“宝麺”と命名した。
苦労したこと
これは今も続きこれからも続くであろう事だが、味づくりにはキリが無いという事。
毎日試行錯誤しながらラーメン作りをする中で、時折「これはゴールだ!」と思える程の味にたどり着く事があるという。しかし、少し経つとこうしたらさらに美味しくなるんじゃないか?
というインスピレーションに直面する。そこからまた味探しの旅に出ることに。ラーメンを作り続ける中で永遠に続くであろう悩みと言えるのではないか。
また、“究極のラーメン関西版“で醤油部門・塩部門共に準グランプリを獲得している同店であるが、これも悩ましい所と話す。例えば醤油に合うスープと塩に合うスープ、それぞれに使用する食材が違うため、全ての仕込みを瀬戸店主自身がこなす事から”仕事“に余裕を持てなくなってしまうからだ。
その為に今考えている事が”選択“と”集中“。
最も人気の高い清湯と白湯の2軸にすることで、その2つのラーメンを磨き上げることに注力していく事が、より長く自身のラーメンを提供し続けていけるのではないか?そういった想いと様々なラーメンを作り出したいという遊び心との間で葛藤の日々だと話す。
こだわり
第一にスープにこだわる。動物性の旨味は兵庫県産を主とした鶏のみで演出。
ガラではなく肉身の味を存分に引き出し、鶏の分厚い旨味の層を形成するという。
そこに旨味の層を積み重ねるように昆布などの魚介系を合わせていくWスープとなっており、加えるタレは邪魔をせず補う役目としてこのスープを支えるように構成されている。
そして自家製麺。最初から仕入れは考えておらず、自身で製麺することで常によりスープとマッチするようにブラッシュアップを繰り返しているという。中力粉を主として伸びやかな食感を出し、長野県産石臼挽き全粒粉を加えることで風味を高めるなど、スープとの一体感を常に追い求めている。
商品特徴
鶏の肉身由来で深い甘みと旨味を有する清湯スープに、シャープなエッジの効いた醤油タレが全体を引き締める。切刃#18つるりとなめらかな麺肌の道産小麦自家製ストレート中細麺がそのスープによく馴染みすべての旨味を見事に持ち上げてくる仕様となっている。
旨味に富んだスープを程よく吸い込み、やや柔めで召し上がって頂くのが店主のおすすめ。
寒い時期には特に熱々で提供するよう器やトッピングの処理にまでこだわり、暑い時期にはより味を感じやすいように、と提供時の温度までこだわる瀬戸店主。ぜひご家庭でも、温度により変化する旨味のポイントを感じながら召し上がって頂きたいラーメンです。