店舗概要
2004年12月3日創業。自家製の麺にこだわり、また、店を構える際にお世話になった沢山の方々とのご縁を決して忘れないように、という想いから店名を『自家製麺 縁』とした。
塩月店主は大学を卒業後、横浜で建設系の会社に勤めていたが、ある時ラーメン店のオーナーからラーメンの道へ誘われ、一念発起してこの世界に飛び込んだという。
それから横浜や六本木でラーメン店の立ち上げに携わり10年ほど研鑽を積んだのち、自身の店を持とうと地元である宮崎県都農に帰郷した。
その後結婚とほぼ同時に『自家製麺 縁 らぁめん』を立ち上げ、夫婦二人三脚で試行錯誤しながらより美味しいらぁめんを、という想いを胸に味作りに没頭してきた。
それから19年。素材本来の旨味が調和され洗練された極上のらぁめんを提供するお店となりながらも、ご夫婦共に笑顔の絶えない何とも温かい雰囲気を持ち合わせ、地域に愛される銘店となっている。
苦労したこと
無化調ゆえに雑味を隠すことはできない為、自然と選ぶ素材は上質なものになっていったという。鮮度が高く、より自然に近い状態で飼育された素材は塩月店主の思い描くらぁめんの味づくりに不可欠な要素であり、そのポテンシャルを活かし、そして調和させ、無化調でもらぁめんとして食後の満足感を十分に感じとれることにこだわってきたために、素材の試行錯誤は多かったという。そして当然のことながらコストは高くかかってしまうが、そうして作り上げてきたらぁめんを「子供のころに家族で食べに来ていた子が大人になって、いまでも友達や恋人と食べに来てくれる。」と嬉しそうに話す店主夫婦の姿も印象的だった。
こだわり
一にも二にも素材由来の厚い旨味と、その調和により生まれる深い滋味による食後の余韻にこだわる。厳選した3種の鶏を主とした動物系のスープに、7種の素材で丹精に仕込む和出汁。これを仕上げの直前に合わせる。分厚い鶏の旨味を内包するスープでらぁめんとしての満足感を高いレベルで表現し、ふわっと香る和出汁の風味が自然と身体に染みわたるような感覚を演出している。
商品特徴
店名に謳う自家製麺は、北海道産小麦はるゆたかブレンドに石臼挽きの岩手県産全粒粉ゆきちからを配合し、しなやかな麺肌でありながらモチッとした食感をもつ中細ストレート麺切刃#20。程よい弾力を有しその存在感をしっかりと主張しながら極めて澄んだ清湯スープと存分に絡み、見事に調和した一杯のらぁめんを構成している。
そして、都度炭火で炙り香ばしい薫香を纏わせた吊るし焼きチャーシューは、余分な脂を感じさせず噛むたびに肉の旨味と香味が口中に広がる素晴らしいアクセントとなっており、丸く角を感じさせない芳醇な清湯醤油スープに程よく起伏を与えている。
豚骨文化の宮崎にありながら、極めて澄んだ支那そばで老若男女問わず愛される『縁』のらぁめん。優しい食味の随所に感じる、余韻に繋がる設計し尽くされたアプローチを是非ご堪能いただきたい。