2020年6月8日創業。
二郎インスパイア系のラーメン店で修行をした小野店主は、東京で食べたセメント系煮干しラーメンに強い衝撃を受け、独立開業の際はこの系統のラーメン店と決めていた。また、地元である岡山県にはセメント系のお店が無く、あの東京で受けた衝撃をこの岡山で広めたいという想いがあった。

店名の「鬼ぼし」というのは鬼のように煮干しが効いたラーメンを意味する。
それでいて岡山にはセメント系の店が無いので初めて食べる人にも受け入れられるような仕上がりにしたい。
そんな優しい味は２〜３歳のお子様にも受け入れられる程。

そんな煮干しラーメン愛に溢れた店主はアフロヘアに冬でもサンダルという、その風貌もインパクト抜群だ。そんな店主の似顔絵が店内に飾られており、老若男女問わず愛される店主の人柄に満ちたお店である。

二郎インスパイア系の店舗で修行したものの、煮干しラーメンは全くの独学だった。
ちょうど開業しようとする頃はコロナが流行っており、煮干しラーメンの店に修行に行くこともできず、日々自宅で試作を繰り返すことになった。

そんな苦労を経て完成させたセメント系煮干しラーメンだが、開業当初は昼と夜で営業をするもコロナの為にまったく夜は売れず。
悩んだ末、半年後に「朝ラー」を始める。朝と昼の営業時間にしたところ、朝の需要を取り込めてようやく軌道に乗ったという。

スープは5〜6種類の煮干しをブレンドし、煮干しのエグみが出ないように温度管理に最新の注意を払って煮出している。
また、煮出した煮干しはすべてミキサーにかけて頭から尾、内臓も含めすべてスープに溶け込ませる。

それでいて苦みのない、セメント系初心者にも優しい飲み干せるスープに仕上げている。麺はセメント系ではパッツン細麺が主流だが、そのままでは面白くないためあえて中太でモチモチな麺を使用。その麺ともぴったりのスープになっている。
具材のチャーシューは同じ部位では飽きるだろうと、バラとロースで食味に変化をもたせるという、お客様への配慮に厚い一杯だ。

セメント系初心者にも受け入れられるラーメンを目指している通り、しっかり煮干しが効いてザラつきを感じるものの、サラッとした口当たりのスープ。
何種類もの煮干しがブレンドされた深い味わいと、鶏白湯スープがほどよく調和している。

麺はモチモチでスープがしっかりとまとわりつき食べ応えある仕様。チャーシューは素朴な味付けでスープの風味を邪魔することなく、バラは脂の旨みが相乗効果になって全体の旨みを押し上げ、ロースはプリっとした歯ごたえでほどよくしっとりしており、ラーメン全体を食す途中の素晴らしいアクセントになっている。

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【住所】 岡山県岡山市北区奉還町１丁目６−７
【定休日】不定休
【営業時間】6:00〜15:00